某地方都市でアパート2棟を経営しているサラリーマン大家のめがね(@meganekunno)です。
このたびアパート2号(バブル期物件)にて、火災報知器18個を自分で交換してみましたので手順などを紹介します。
業者に依頼して交換するよりも8万円も節約できました。
シロウトのわたしでもできたので、絶対に自分で交換するのがオススメです!
火災報知器の交換目安は10年
火災報知器の更新は10年といったように、期間が明確に決められている訳ではありません。
ただ、リチウム電池の耐用年数が最大10年程度であることから、大体10年経過したころが交換の目安とされています。
また、機器が劣化するのもおおよそ10年ほどだそうです。
実際に今回交換した18個の火災報知器は2008年12月に前のオーナーが設置したものでしたが、10年超が経過した2019年9月になってもすべて正常に作動していました。
▼取り外した火災報知器
タバコのヤニなどでかなり汚れたものもありましたが、すべて正常に作動していました。
住宅用火災警報器が設置されていても、電池切れが発生しているといざというときに作動してくれません。
10年以内に必ず交換しないといけないものではありませんが、忘れずに交換しないといけませんね。
わたしの場合は、アパートの管理を依頼している管理会社から「めがねさん、そろそろアパート2号の火災報知器の交換時期ですよ」との連絡があり交換時期を知りました。
自己管理物件の場合は、自分で交換時期を覚えていないといけないので要注意です。
火災警報器の設置&交換って義務なの?
これは義務です。
消防法から委任された各地の条例で、設置が義務づけられています。
住居者の方の命にかかわることなので、絶対に設置しましょう!
誰に設置&交換の義務があるの?
火災報知器の設置と維持の義務を負う者は「住宅の関係者」です。
アパートの場合、「関係者」はアパート大家や管理者会社、入居者などのことですが、具体的に「誰に」設置義務があるかは明確に定められていません。
これはやっかいですね。
ただ、現実的には不動産の大家(オーナー)が設置するべきでしょう。
アパートの管理を依頼している管理会社の担当者に聞いてみると、ほぼすべてのアパートにおいて火災報知器はオーナーが設置&交換しているそうです。
自分の持っている物件だからちゃんと責任を持たないといけないですね。
火災報知器を交換する際の注意点
火災報知器の交換にあたり、注意すべきポイントは以下の2つです。
- 火災報知器の設置場所
- 火災報知器の種類(煙式・熱式)
火災報知器の設置場所
原則として「寝室」と「寝室がある階の階段」に設置の必要があります。
【住宅用火災警報器はどこに設置するの?】
住宅用火災警報器を設置する部屋は、各市町村の火災予防条例で定められた場所に取り付ける必要があります。
ただし全国共通で、寝室および寝室がある階(寝室が避難階となる階にある場合は除く)の階段には、原則として煙式を設置しなくてはなりません。
なお、浴室、トイレ、洗面所、納戸などは義務化の対象外です。
※ セコム株式会社HPより
アパートの場合は、どの部屋が寝室になるかわからないので、寝室として利用可能な部屋全てに設置する必要があります。
わたしの保有するアパート2号は、17部屋と階段部分に火災報知器があったので、全部で18個の交換が必要でした。
全国共通で設置が必要な箇所
- 寝室:すべての寝室が対象
- 階段:寝室がある階の階段(避難階を除く)
交換の場合は、すでに設置されている火災報知器を交換するだけなので簡単です。
市町村条例により定められた設置箇所
上記のほかに、市町村条例によって、居室や台所(キッチン)などへの設置が義務づけられている地域もあります。
詳しくは各市町村の所轄消防署などに確認しましょう。
ちなみに、わたしの住んでいる地方都市ではキッチンへの設置は義務づけられていませんでした。
火災報知器の種類は「煙式」
火災報知器には大きく分けて2種類あります。
-
煙式の火災報知器 → 寝室、階段
-
熱式の火災報知器 → キッチン
「寝室」と「階段」には煙式、キッチンに取り付ける場合は熱式の火災報知器です。
ただし、法律で義務づけられてるのは「寝室」や「階段」なので、煙式の火災報知器を準備しましょう。
交換前の準備
まずは入居者への連絡
連絡方法
訪問時に持参したもの
- 賃貸借契約書
- 運転免許証
必要工具
今回の交換に使用した道具は以下のとおり。
- 火災報知器セット
- ドライバー
- マジックペン → 交換年月日記入用
たったのこれだけです。
火災報知器セットの中身は以下のとおり。
- 火災報知器セット
- 取扱説明書(保証書付)
- 本体
- 取付板
- 取付ネジ(2本)
- 石こう釘(3本)
今回は取付板がすべてネジで部屋の天井に取り付けられていたことから、石こう釘は使用しませんでした。
交換手順
交換手続きはとても簡単です。
1個あたり5分で交換できます。
1.火災報知器を取り外す
火災報知器は壁や天井に取り付けられています。
火災報知器自体は少しひねるだけで簡単に取り外せます。
取付板は2つのネジで固定されているので、ドライバーで取り外します。
全く同じ火災報知器を購入することで、取付板をそのまま使うこともできます。
2.本体に「設置年月」を記入
本体側面などに「設置年月」を書くスペースがあります。
交換の際は忘れずに書いておきましょう。
3.動作確認を行う
ボタンがある機種
↓
ボタンを押す
↓
警報を知らせるメッセージが流れたらOK
4.火災報知器を取付板にはめ込む
5.取り外した火災報知器は電池を外して廃棄
まとめ:絶対に自分でやった方が得
火災報知器の交換はとても簡単で1個あたり5分もあれば交換できます。
価格は1個あたり1,220円(税込)なので、18個の交換で合計21,960円(+労働力)かかりました。
これを業者に発注すると、102,060円(税込)もかかってしまいます!
(一応見積もりをとってみました)
自分で交換することにより80,100円も節約することができました。
どう考えても自分で交換した方が得です。
今後もなるべく自分でできることは自分でやろうと思います。