みなさんは「四半期配当銘柄」を持ってますか?
その名のとおり、四半期ごとに年4回配当金がもらえる銘柄です。
日本では、配当は中間配当と期末配当の年2回までと決められていましたが、2006年の新会社法施行により四半期配当の実施が可能となりました。
四半期配当を実施している銘柄は非常に少ないですが、一覧にまとめたので紹介します。
(注)2019年9月時点で確認できた銘柄です。
四半期配当を実施している企業一覧(10社)
株価データはすべて2019年9月13日(金)基準です。
リンクアンドモチベーション(2170)
- 株価:596円
- 利回:1.21%(1株配 7.2円)
- 決算:12月
モチベーションを切り口にして人材採用・人材育成・風土変革・制度設計のコンサルティングサービスを提供する企業です。
クオカードの株主優待も実施(12月末、6月末)していますが、総合利回りは低めです。
ホギメディカル(3593)
- 株価:3,010円
- 利回:2.19%(1株配 66円)
- 決算:9月
医療用不織布製品のトップメーカーです。
株主優待としてクオカードなどがもらえますが、高利回りとは言えません。
リソー教育(4717)
- 株価:443円
- 利回:2.71%(1株配 12円)
- 決算:2月
首都圏を地盤に、個別指導受験塾「TOMAS」を展開している企業です。
わたしの投資銘柄です。
株主優待は実施していませんが、株主還元姿勢が素晴らしいです。
株主還元100%を実施しており、利益は内部留保せずに株主に還元しています。
配当利回りは2%後半ですが、業績好調&連続増配中であり増配が期待できます。
スミダコーポレーション(6817)
- 株価:1,104円
- 利回:2.17%(1株配 24円)
- 決算:12月
車載や通信用のコイルの製造を行っている企業です。
株主優待なしで利回りも平均的です。
日本創発グループ(7814)
- 株価:898円
- 利回:2.67%(1株配 24円)
- 決算:12月
旧「東京リスマチック」が、持株会社に移行したものです。
主にDTP(編集作業をコンピューター上で行いプリンターで印刷)を手がける企業です。
株主優待なしで配当はそこそこ。
ホンダ(7267)
- 株価:2,933円
- 利回:3.82%(1株配 112円)
- 決算:3月
みなさんご存知の世界のホンダです。
自動車・バイクで有名な日本を代表する企業も四半期配当銘柄だったんですね。しりませんでした。
配当利回りは3.82%あり、さすがの高配当です。
四半期配当銘柄としては一番有名企業ではないでしょうか。
あおぞら銀行(8304)
- 株価:2,721円
- 利回:5.73%(1株配 156円)
- 決算:3月
旧「日本債券信用銀行」です。
さすが銀行株らしく配当利回りは5.73%もあります。
同じく四半期配当を実施しているGMOインターネット(9449)と、「GMOあおぞらネット銀行」を開業しました。
光通信(9435)
- 株価:23,830円
- 利回:1.61%(1株配 384円)
- 決算:3月
回線、電力、宅配水、保険といった長期的に安定した収益が期待できる事業を展開。
営業力に定評のある企業です。
ちなみに、ITバブル崩壊時には「東証一部で20営業日連続ストップ安」といい非常に不名誉な記録を残しています。
GMOインターネット(9449)
- 株価:1,659円
- 利回:1.79%(1株配 29.5円、2018年実績)
- 決算:3月
レンタルサーバーなど中小企業向けネットサービスを展開する企業。
仮想通貨関連の事業にも進出しています。
やはり利回りはすこし物足りないですね。
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
- 株価:610円
- 利回:5.29%(1株配 32.25円、2018期実績)
- 決算:3月
GMOインターネットグループの金融会社も四半期配当です。
傘下にはGMOクリック証券などがあります。
金融関連らしく利回りは5.29%もあります。
四半期配当のメリットはあるのか?
四半期配当銘柄を10銘柄紹介しましたが、高配当といえない銘柄もありました。
では、四半期配当はどんなメリットがあるのでしょうか?
考えてみました。
企業側のメリット
企業としては、配当を年4回実施することで、株主重視の姿勢を打ち出すことができます。
これにより、個人投資家を中心として、安定株主の確保・定着が図れます。
投資家側のメリット
わたしは四半期配当銘柄を1銘柄(リソー教育)保有しているのですが、あまりメリットを感じたことはありません。
強いてあげれば、配当落ちの影響が分散されることでしょうか。
それよりも、四半期配当銘柄は株主還元を強化しているので株価上昇が期待できる点がメリットです。
その他のメリットとしては、楽天ユーザー限定ですが「株式配当金受取プログラム」に登録をしていれば、株式配当金受取(振込)1件につき10円の現金を獲得できます。
年4回の配当金受取で40円もらえます。
わずかな金額ですが、ノーリスクで収入を上げることができます。
2018年は「株式配当金受取プログラム」で680円を獲得しました。
▼株式配当金プログラムについて
まとめ:メリットはあまりない...
四半期配当銘柄に投資する一番のメリットは、「株式配当金受取プログラム」で現金がもらいやすいということでしょうか(笑)
企業側・投資家側の双方にメリットがあまり感じられないため導入が進んでいないのかもしれません。
ちなみに2006年に成立した新会社法では、原則としていつでも剰余金の分配が可能になりました。
つまり、やろうと思えば投資信託みたいに、毎月配当を出すこともできるようです。
毎月配当の企業とか面白いと思うのですが...