- フィル・カンパニー(3267)ってどんな会社?
- 「2018年11月期 決算」概要
- 1株益・1株当たり配当金・配当性向の推移
- 株価データ(2019/1/11現在)
- 東証への市場変更申請を取り下げ
- 株主優待の新設は?
- まとめ
MYポートフォリオの投資金額 NO.1であるフィル・カンパニー(3267)が、本日(2019年1月11日)「2018年11月期 決算」を発表しました。
5期連続の増収増益で過去最高値を大きく更新する好決算でした。
ただし、同時に、期限までに東証の承認が得られなかったため、市場変更申請(東証マザーズ→東証1部or2部)を取り下げてしまうというショッキングなニュースもありました。
主力銘柄であることから、今後の株価へのインパクトが気になります。
決算発表前から決算への期待感は高まっており、1月11日(金)の終値は 4,295円(+460円、+11.99%)と大幅高となりました(インサイダー取引とかじゃないですよね...)
わたしは 200株を保有しているので1日で +92,000円です!
そして、大引け後の好決算の発表を受けてPTS市場では大幅高(+405円、+9.43%、ブログ更新時点)となっています。
1月15日(火)はストップ高の可能性もありそうです。
とても楽しみですね♪
決算説明会は1月17日(木)に行われる予定ですが、公表済みの「決算補足資料」を用いて決算を分析しました。
フィル・カンパニー(3267)ってどんな会社?
コインパーキングなどの上部の“未利用”空間を主に店舗等として活用する空中店舗フィル・パーク事業を展開しています。
従来は未利用であった、コインパーキングの上部空間を店舗等として活用することで、「駐車場+空中店舗」という新たな価値を創造するオンリーワンの事業です。
※ 同社HPより
ありそうでなかった非常に魅力的な事業ですね!
平均予算 8,500万円の低投資で、年 20.6%の高利回りを実現するという不動産投資の常識をひっくり返してしまうほど斬新なビジネスモデルであり、投資ビジネスとしても非常に魅力があります。
わたしは投資用アパート2棟を保有していますが、地方都市でやっと利回り 20%程度です。
利回り年 20%を都市部で確保するのは驚異です!
資金があれば欲しいくらいです...
「2018年11月期 決算」概要
「2018年11月期 決算補足資料」を使って、決算を振り返ってみます。
2018年11月期 決算ダイジェスト
5期連続の増収増益。
各実績は過去最高値を大きく更新するスバラシイ決算となりました。
売上高は +60.6%と好調だったのに加え、営業利益・経常利益・純利益すべて倍増しての着地でした。
売上高より利益の増加率の方が大きく”稼げる体質”になっています。
しかも粗利率上昇(21.9%→25.7%)のおまけつき。
業績は絶好調といっていいと思います。
業績見通し
会社計画では引き続き高い成長を予想!
会社四季報(冬号)の予想を上回る業績計画です。
次回発売される四季報(春号)の業績予想が会社計画を上回るか注目です。
1株益・1株当たり配当金・配当性向の推移
1株益 | 1株配 | 配当性向 | |
---|---|---|---|
16.11 | 39.9円 | 0円 | -% |
17.11 | 37.9円 | 0円 | -% |
18.11 | 75.0円 | 0円 | -% |
19.11(予) | 117.2円 | 0円 | -% |
上記の推移表では1株配はゼロとしていますが、会社発表は「現在未定」としています。
2019年11月期の決算内容によっては、配当開始もあるかもしれません。
わたしとしては、わずかな配当による株主還元よりも成長を優先させてもらった方が良いと思っているのですがね。
株価データ(2019/1/11現在)
市場 | 東証マザーズ、建設業 |
---|---|
時価総額 | 238億円 |
株価 | 4,295円(100株単位) |
PER | 36.65倍 |
PBR | 11.96倍 |
配当利回 | 0.0%(無配) |
総合利回 | 0.0%(株主優待なし) |
※ 会社発表の指標から算出しています。
1株益の増加予想により PERは 36倍台となり割高感は薄れました。
成長力を考えると割安ではないかとすら思います。
無配当ではありますが、高い成長力を持っているということで、目をつむるしかありません。
ただし、成長のスピードが鈍った場合は要注意です。
東証への市場変更申請を取り下げ
好決算の発表と同時に、2018年3月8日に申請していた「本則市場(東証の1部か2部)」への変更を取り下げてしまいました。
東証への市場変更は間違いなく株価にプラスに働く予定だったのですが、非常に残念です。
会社発表による理由は以下のとおり。
【取り下げの理由】
平成31 年2月の本件申請に対する承認期限までに東京証券取引所による承認を受けることが難しいと判断いたしましたため、東京証券取引所市場第一部への市場変更申請を一旦取り下げることといたします。
”なぜ承認を受けることが難しかったのか?”が気になります。
フィル・カンパニー(3267)のコーポレートガバナンス(企業統治)に何か問題がなければよいのですが...
これは気がかりです。
今後の市場変更に関する方針については以下のとおり。
【今後の見通し】
東京証券取引所市場第一部へ市場変更する方針に変更はありませんが、再申請の時期等については未定です。
なお、本件による当社の業績及び連結業績予想等の修正はありません。
市場変更はいったん白紙に戻して”仕切り直し”のようです。
まだ株価上昇の材料が残っているということで前向きに考えたいです。
株主優待の新設は?
フィル・カンパニー(3922)には株主優待制度がありません(2019年1月現在)
すでに株主は 4,289名(2018年5月時点)おり、東証への市場変更基準を満たしていることから、株主数増加のための優待新設は見込めません。
東証1部変更 | 東証2部変更 | |
---|---|---|
株主数 | 2,200人以上 | 800人以上 |
「株主優待の新設の可能性は低い」と思います。
わたしとしては、ほかの不動産株のようにQUOカードをばらまくくらいなら、積極的に投資に回してもらって高成長を続けてもらいたいですね。
まとめ
フィル・カンパニーの事業は独自性が高く、今のところ競合相手がありません。
「駐車場+商業施設」というオンリーワンの商品を提供しています。
しばらくはブルーオーシャンの中での事業成長が見込めると考えています。
大手企業の参入が脅威ではありますが、フィルカンパニー(3267)の純利益は 10億円にも届きません。
大手企業が参入はもう少し市場が大きくなってからの可能性が高いです。
当面は、独自のノウハウによる市場開拓が継続できると予想します。
最近、スルガ銀行やTATERUなどで不動産投資に関連する不祥事が発生しており、金融機関が不動産融資に慎重になっていますが、同社は以下の理由から”影響は少ない”と考えています。
- アパートではなく商業施設の建設が中心
- 土地建物全体に融資するのではなく建物のみ融資利用
不動産投資関連ということでリスクは高く、短期的な下落などはあるかもしれませんが、長期的な成長が見込めるため主力株として今後も継続保有の予定です。