MYポートフォリオの主力銘柄であるPRTIMES(3922)が、本日(2019年1月9日)2019年3月期 第3四半期決算を発表しました。
営業利益が前年同期比 43.1%増となる好決算でした。
無事に決算を通過してくれてひと安心です。
好決算の発表を受けてPTS市場では大幅高(+158円、+7.53%、ブログ更新時点)となっています。
「今期の決算はどうなるか?」「上方修正は期待できるか?」「今後も継続保有できるのか?」といった視点で決算を分析しました。
PRTIMES(3922)ってどんな会社?
プレスリリース配信サイト「PR TIMES」を運営する企業情報の配信サービス企業。
東証1部上場企業ベクトル(6058)の子会社(持分比率 56.9%)
「2019年3月期 第3四半期決算」概要
「2019年3月期 第3四半期決算 説明資料」を使って、決算を振り返ってみます。
2019年3月期 第3四半期累計実績
前年同期比で増収増益を達成しています。
売上高・営業利益・純利益すべて増加しており、非常に頼もしい決算です。
売上高 | +34.1% |
---|---|
営業利益 | +43.1% |
純利益 | +59.5% |
売上高より利益の伸びの方が大きいですね。
よい傾向だと思います。
営業利益率も 24.3%ありかなりの高利益体質です。
四半期売上高
四半期売上高は7四半期連続で過去最高を更新中!
右肩上がりの上昇であり安心できます。
ただし、売上は第3四半期に期中のピークを迎えて、第4四半期は伸びなやむ傾向があります。
四半期営業利益
四半期営業利益としては過去最高を更新しました。
棒グラフの推移を見て分かるように「利益が出やすい体質」になりつつあることがうかがえます。
上方修正は期待できるか?
第3四半期時点の進捗率は、売上高 80.5%、営業利益 90.2%であることから、「上方修正の可能性が高いのでは」と思いました。
しかし、積極投資を行う予定であるため上方修正はありませんでした。
企業発表の業績予想は、前期の実績をみても「保守的」と感じています。
わたしは、予想を上回る業績での着地を見込んでいます。
新規利用企業社数
主力のプレスリリース配信は、新規利用企業数が増加傾向です。
さらに近年は増加ペースが強まっています。
新規利用社数の増加は売上増に直結しますので、成長ペースの加速が期待できます。
1株益・1株当たり配当金・配当性向の推移
1株益 | 1株配 | 配当性向 | |
---|---|---|---|
16.2 | 22.3円 | 0円 | -% |
17.2 | 24.9円 | 0円 | -% |
18.2 | 37.0円 | 0円 | -% |
19.2(予) | 44.0円 | 0円 | -% |
1株利益は順調に増加しています。
成長を優先させるため無配が継続しています。
株価データ(2019/1/10現在)
市場 | 東証1部、情報・通信 |
---|---|
時価総額 | 140億円 |
株価 | 2,097円(100株単位) |
PER | 47.62倍 |
PBR | 8.18倍 |
配当利回 | 0.0%(無配) |
総合利回 | 0.0%(株主優待なし) |
参照:YAHOO!ファイナンスより
指標(PER,PBR)は割高、かつ無配当です。
しかし、この銘柄の魅力は高い成長力です。
ただし、指標や配当による下支えが見込めないため、相場調整時には容赦なく売られる可能性があります。
また、成長のスピードが鈍った場合も要注意です。
株主優待の新設は?
PRTIMES(3922)には株主優待制度がありません(2019年1月現在)
すでに東証1部へ上場していることから、株主数増加のための優待新設は見込めません。
しかし、親会社であるベクトル(6058)は株主優待(プレミア優待倶楽部)を実施しています。
わたしは、親会社との優待制度共通化を期待しています。
「配当開始」と「株主優待開始」のどちらが期待できるかというと、最近のトレンドから「株主優待開始」の方が早いかもしれません。
株主としては「両方同時」が一番ありがたいのですけどね...
まとめ
配信シェアNo.1(国内上場企業の利用率は 34.3%)の企業であり、高シェアといえますがまだまだ伸びしろはありそうです。
主力のプレスリリース配信は、地方やベンチャー企業の案件増加により、利用企業社数は右肩上がりの増加が続いています。
非常にきれいな右肩上がりのグラフです。
見ていて気持ちがよいくらいです。
利用企業社数の増加は、売上高の増加に直結します。
今後もこのトレンドが崩れなければ、高い成長力をキープできるでしょう。
今後は、2020年度の業績目標として
- 営業利益 10億円
- 利用企業社数 50,000社
を掲げており、これらを順調に達成していければ株価上昇も期待できます。
いずれの目標も現状の2倍の数値であり、けっこう意欲的な目標ですが、成長スピードが加速すれば十分達成可能とみています。
時価総額 140億円ほどの超小型企業であり、株価2倍、3倍は余裕でねらえると思っています。
今後の成長が非常に楽しみな企業であり、「PRTIMES」の利用企業社数の増加が続く限り、継続保有していく予定です。